1着と2着になる馬の”枠番号の組み合わせ”を当てる「枠連」は、昔のなごりで今も売られていますが、現在の競馬では基本的に必要のない馬券です。
なぜかと言うと、枠連で買える馬券はすべて馬連で同じ組み合わせのものを買うことができる(代用できる)し、馬券の払戻率も変わらないからです。
※枠連の払戻率=77.50%,馬連の払戻率=77.50%
しかし、枠連と馬連はそれぞれ別に投票されているので、同じ組み合わせでもオッズが異なります。
つまり、同じ組み合わせでも「枠連で買った方がお得な場合」と「馬連で買った方がお得な場合」があります。
狙えるパターンはあまり多くありませんが、枠連という選択肢を頭に入れておけば、買い方によって的中時の配当を高められる可能性があるという事です。
この記事では、枠連のコツとおすすめの買い方をまとめています。
もくじ
枠連最大のデメリット「出走取消」と「返還ルール」を覚えよう
枠連を買うなら、まずは最大のデメリットである「出走取消」と「返還ルール」を頭に入れておかなければいけません。
枠連以外のすべての馬券は、買い目に含まれる馬の内1頭でもレース前に出走取消(除外)になると無効になり、購入金額が返還される仕組みです。
しかし、枠連だと買い目に含まれている馬の中で出走取消になった馬がいても、枠連の形が成立していれば返還とならず、そのまま有効になってしまいます。
枠連は基本的に「2頭-2頭の馬連」なので、内の1頭が除外されてしまうと「2頭-1頭の馬連(ただしオッズは枠連)」となり、もったいない馬券になってしまいます。
【要注意】枠連で馬が出走取消になった時の返還ルールまとめこういったリスクがある枠連は買わない方がいいので、「出走取消」と「返還ルール」は必ず覚えておきましょう。
枠連が狙い目になる2つのパターン
枠連は上記のデメリットがあるので、リスクなく狙えるパターンは限られてきます。
- 同枠の枠連(ゾロ目)
- 1頭同士の枠連※少頭数のレース
これら2つのパターンならリスクがないので、積極的に枠連を狙っていくことができます。
1.同枠の枠連(ゾロ目)はリスクなく狙える!!
例えば16頭立てのレースの場合、枠番号は2頭ずつ1~8番に振り分けられます。
この場合、馬番号1-2と9-10の馬連は、枠番号1-1と5-5の枠連と同じ組み合わせ(ゾロ目)になります。
同枠の枠連の場合、片方の馬が出走取消になると枠連が成立しなくなる=購入金額の返還となるので、先述したリスクはなくなります。
よって、「馬連で買おうとした馬同士の枠番号が同枠だった場合」には、枠連とオッズを見比べて配当が高い方の馬券を買うという選択ができます。
【必見】同枠の枠連(ゾロ目)のオッズが馬連より美味しい理由2.少頭数のレースは1頭同士の枠連を狙う!!
枠連の枠番号は基本的に「2頭or3頭で1枠」ですが、15頭以下のレースの場合は「1頭で1枠」という枠番号が出てきます。
1頭で1枠の枠同士の枠連(1頭同士の枠連)なら、こちらも出走取消のリスクはありません。
こういった少頭数のレースで「馬連と枠連で全く同じ組み合わせが1点で作れる場合」には、馬連と枠連のオッズを見比べて配当が高い方の馬券を買うという選択ができます。
【競馬】少頭数のレースは「1頭同士の枠連」が狙い目枠連はレースを楽しむための馬券としても最適
自分の買った馬がどこにいるのかよくわからないと、レースを見ていてもあまり楽しくありません。
競馬のレースでは、ジョッキーが枠と同じ色の帽子をかぶって乗っているので、枠連で買っているとかなり見やすくなります。
特に、競馬を見慣れていない初心者であればなおさらですね。
いらない買い方と思われがちな枠連ですが、実はこういった意味でも必要なのでは?と個人的には思っています。
枠連はいらない?実は必要で意外と使える2つの理由まとめ:リスクのないパターンの枠連は積極的に狙うべき!!
枠連と馬連は同じ組み合わせでもオッズが異なるので、オッズを見比べて配当の高い方を選ぶ買い方が有効です。
ただし、枠連は買い目に含まれる馬が出走取消になった時のリスクが大きいので・・・
- 同枠の枠連(ゾロ目)
- 1頭同士の枠連※少頭数のレース
出走取消のリスクのない、これらのパターンで積極的に狙っていきましょう。
また、枠連で買った馬はジョッキーの帽子の色で一目で分かるので、レースを純粋に楽しむための馬券としてもアリですよ。