枠連以外のすべての馬券は、買い目に含まれる馬の内1頭でもレース前に出走取消(除外)になると無効になり、購入金額が返還されます。
しかし、枠連は形さえ成立していれば有効となってしまい、購入金額が返還されません。
こういったリスクがある枠連は買わない方がいいので、「出走取消」と「返還ルール」をしっかり頭に入れておきましょう。
枠連で馬券が無効になって購入金額が返還される条件
枠連の買い目に含まれる馬が出走取消になった場合、返還される条件は「枠連の形が成立しなくなった場合のみ」です。
- 枠の中のすべての馬が除外された場合
- 同枠の枠連(ゾロ目)の場合
これらの場合は枠連が成立しなくなる為、馬券が無効となり購入金額が返還されますが、その他の枠連は返還対象になりません。
枠連は実質的に「2頭-2頭の馬連」なので、内の1頭が除外されてしまうと、実質的に「2頭-1頭の馬連」になります。
しかし、オッズは枠連のままなので、買い目の中の1頭が出走取消になった時点でオッズ的に不利な馬券になってしまうのです。
出走取消によって枠連が不利になってしまった例
参考までに、出走取消によって枠連が不利になってしまった例を1つ紹介しておきます。
こちらは2018年に行われた天皇賞・秋の結果ですが、6枠8番のダンビュライトがレース前に放馬した為、除外されています。
よって、⑧ダンビュライト絡みの馬券は、枠連以外すべて返還となっています。
しかし、6枠にはもう1頭⑨サングレーザーがいたので6枠を含めた枠連の形は成立し、返還対象となっていません。
※6-6の同枠の枠連は成立しなくなった為、返還されています。
レースは結局4枠4番レイデオロが1着・6枠9番サングレーザーが2着となり、4-6の枠連が的中扱いです。
枠連 | 4-6 | 720円 |
馬連 | 4-9 | 1,520円 |
配当をみると、枠連4-6が720円に対し、馬連4-9は1,520円と約2.1倍になっています。
- 枠連4-6を1,000円買った場合 → 配当7,200円
- 馬連4-9と5-9を500円ずつ買った場合 → 配当7,600円
枠連4-6の中身は馬連4-9と5-9の2点なので、馬連の配当が枠連の2倍以下にならないとまったく旨味がありません。
結果的に、2018年の天皇賞・秋はダンビュライトが除外されたことによって、枠連4-6は不利な馬券になってしまいました。
まとめ:リスクのある枠連はなるべく避けよう!!
枠連は形さえ成立していれば有効となってしまい、購入金額が返還されません。
ピンポイントで買い目に入っている馬が出走取消になるケースはあまり多くありませんが、枠連を買うならこのリスクを必ず頭に入れておきましょう。