競馬の単勝は1着になる馬を当てるシンプルな馬券ですが、
「単勝は勝てない。長期的にみると必ず負ける。」
・・・などと、よく言われています。
しかし、私の考えは少し違って、単勝が勝てないのではなく、人気サイドの単勝は勝てない(難しい)のだと考えています。
その理由を、この記事ではお伝えしていきます。
人気サイドの単勝が勝てないのは「勝率をイメージしやすい」から!!
大前提として、正しいオッズの馬の単勝を買い続けた場合、回収率はいずれ80%に近い数字に落ち着きます。
正しいオッズの馬 = 実力が正しく評価されている馬の事で、これは単純に、単勝の払戻率が80%だからですね。
つまり、単勝で勝つためには「過小評価されている馬(買われなさすぎな馬)」を狙わなければいけません。
実力が過小評価されていて、単勝オッズの倍率より1着になる確率の高い馬を買い続ける事ができれば、必然的に勝てます。
たとえば、単勝オッズが3.0倍の馬であれば「この馬は3回に1回以上勝てるか?」と考えます。
一方、単勝オッズが20.0倍の馬の場合は「この馬は20回に1回以上勝てるのか?」という事を考えます。
どちらの場合も、オッズの倍率以上に勝てると思った場合は買えばいいのですが、この2つは難易度が全然違いますよね?
単勝オッズ3.0倍と言うと、大体どのレースでも1番人気か2番人気の馬になりますが、こういった馬が3回に1回以上勝てるか?というのは誰もがイメージしやすいものです。
勝率がイメージしやすい訳ですから、過小評価も過大評価もされにくいんです。
過大評価されにくい分、人気サイドの単勝はテキトーに買っても大きくは負けにくいですが、過小評価されていないと勝てないので、結果的に人気サイドの単勝は難しい・・・という結論になります。
もちろん、人気サイドでも人気を上回る圧倒的な勝率があれば問題ありませんが、そもそも狙い目・チャンスが少ない、という事ですね。
中穴的なオッズ帯の単勝は狙い目が多い!!
一方で、単勝オッズ20倍の中穴的な馬だとどうでしょうか。
20回に1回以上勝てるかどうか?なんていうのはイメージしづらいですし、人によってかなり意見も分かれるでしょう。
よって、このような中穴的な馬に関しては、大幅に過小評価されていたり、逆に過大評価されていたりといったことが日常的に起こります。
単勝で勝つためには「過小評価されている馬」を狙わなければいけないので、このあたりの中穴的なオッズ帯の馬は狙い目になります。
人気サイドと違って大幅に過大評価されている可能性もあるのでリスクがありますが、その分、大幅に過小評価されている馬を見つけることができれば、なかなか勝てないと言われる単勝でも、大きく勝てる可能性があります。
・・・とは言え、あまり穴狙いばかりしていると、仮に勝てる買い方をしていても、すこし不運が続くと連敗に耐えられなくなってしまいますよね。
これは私の感覚になってしまいますが、現実的に狙うのは単勝オッズ10倍前後~20倍前後あたりまでが無難だと思います。
大穴の単勝はもっと勝てないので注意!!
人気サイドの単勝は勝てない(難しい)というのが私の考えですが、実は、大穴の単勝はもっと勝てません。
これはとても単純な話で、単勝オッズが100倍近くとか、それ以上つくような大穴は、予想を放棄して宝くじ感覚で買う人が増えるからだと考えられます。
実際に人気別のデータを見ても、人気サイドの単勝回収率はおおむね80%前後に落ち着いていますが、大穴サイドは払戻率を大きく下回る回収率になっています。
単勝オッズ100倍なら、100円買っておくだけで当たれば1万円になります。
当たったら自慢できますし、こういった大穴の単勝はほぼほぼ買われすぎ(過大評価)な状態になってしまいます。
そもそも、単勝オッズ100倍の馬の場合は100回に1回以上勝てるか?という事を考える訳ですが、そんな事を考えるのは不可能です。
人気サイドの単勝で勝つのは難しいですが、それ以上に大穴の単勝は難しいので、競馬で勝ちたいなら、こういった馬券を宝くじ感覚で買うのは絶対にやめましょう。
まとめ:勝てないとまでは言わないけれど・・・。
単勝で勝つためには、「過小評価されている馬(買われなさすぎな馬)」を狙わなければいけません。
しかし、人気サイドの馬は勝率がイメージしやすく過小評価も過大評価もされにくいため、勝てないとまで言いませんが、難しいと言わざるを得ません。
一方、単勝オッズ10倍前後~20倍前後の中穴的なオッズ帯の馬は大幅に過小評価されている可能性があるため、そういった馬を見つけられれば狙い目となります。
また、宝くじ的な感覚で雑に買われる大穴の単勝はほぼほぼ買われすぎ(過大評価)な状態になるので、人気サイドよりもさらに難しいと考えるべきでしょう。