日本の馬の挑戦も増え、国内の売上も右肩上がりで増えている「海外競馬」ですが、実は馬券的に結構美味しいことをご存知でしょうか?
・・・この記事では、海外競馬で勝てる馬券の買い方をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
海外競馬の馬券の買い方は主に2種類
現在、日本で海外競馬の馬券を買う方法は、ざっくりと2種類あります。
- JRAのネット投票(即PAT,A-PAT)で買う
- 海外のブックメーカーで買う
競馬場やウインズでも買えなくはないのですが、JRAのキャッシュレス投票サービス「UMACA投票」でしか買えないので、実質的にはほぼ上記2択になります。
ちなみに、UMACA投票は現金・馬券レスで馬券が購入できるサービスですが、正直ネット投票でいいじゃん!!って感じなので、知らない人もスルーでOKです。
JRAのネット投票で買える海外競馬のレースは限られますが、有力な日本馬が出走するレースは割と買えるようになっているイメージです。
しかし、年々増えてはいるものの、2021年で年間14レースのみとまだまだ少ないです。
個人的に、海外競馬はJRAのネット投票でこそ美味しいと考えている(後述)のでアレですが、どうしても買いたいレースが日本で発売してくれない時には、ブックメーカーを使うしかないのが現状です。
ブックメーカーを使うのは違法なの?
海外競馬の話になると、必ず話題にあがるのが「ブックメーカーって違法なの?」という話です。
・・・結論から言うと、海外競馬の馬券をブックメーカーで買う事は、恐らく違法にあたります。
しかし、全くと言っていいほど取り締まられておらず、野放し状態になっているのが現状です。
そもそも、日本で合法として認められているギャンブルは、競馬や競輪などの公営ギャンブルと、宝くじ(toto含む)くらいです。
当たり前のように換金が行われているパチンコ屋も、実は法律的にかなりグレーな存在ですからね。
海外ブックメーカーを利用して逮捕される・・・なんて事は現状まずないと思いますが、法律的にはグレー、いや「ダークグレーな存在」だと認識しておきましょう。
日本の競馬とブックメーカーの違いは?
日本の競馬と海外ブックメーカーの大きな違いは、「配当(オッズ)の決定方式」です。
- 日本の競馬 → パリミュチュエル方式
- ブックメーカー → ブックメーカー方式
パリミュチュエル方式ってなんぞ?って方が普通だと思いますが、両者の違いは「オッズが確定するタイミング」で・・・
- パリミュチュエル方式 → 締切までオッズが確定しない
- ブックメーカー方式 → 購入時点でオッズが確定する
それぞれ、このようなタイミングになっています。
ちなみに、競馬だけでなく競艇や競輪など、日本の公営ギャンブルの配当の決定方式は、基本的にこのパリミュチュエル方式になっています。
パリミュチュエル方式とは?ブックメーカーとの違いを解説!!上記の記事では、パリミュチュエル方式の詳しい解説と、パリミュチュエル方式で有利に戦う方法なんかもお伝えしています。
海外競馬は締切りと確定・払い戻し時間に注意!!
JRAが発売する海外競馬の馬券は、中央競馬と比べて締め切り時間が早く、確定・払い戻し時間が遅いので注意が必要です。
締め切り時間 | 払い戻しまでの時間 | |
中央競馬 | 発送1分前 | 確定後・即時 |
海外競馬 | 発送2分前 | 確定後20~30分かかることも |
海外競馬のレース終了後の確定・払い戻しまでにかかる時間について、詳しくは上記の記事でも解説しています。
海外競馬で勝てる馬券の買い方
「海外競馬は、ブックメーカーで日本の馬を買うと美味しい!!」
・・・海外競馬で勝てる馬券の買い方として、よくこのように言われていますが、実はこれは間違っています。
正しくは、「日本の馬を不利なく買うならブックメーカーを使うしかない!!」です。
そして、一番美味しいのは「JRAのネット投票で海外の馬を買う」ことなんです。
海外競馬のJRAネット投票は日本の馬がかなり過剰人気になる!!
JRAのネット投票による海外競馬の売上は年々増えていて、例えば2021年の凱旋門賞は、1レースだけで50億円以上も売れたそうです。
・・・十分すぎるほど売り上げがあるにも関わらず、JRAネット投票の海外競馬では、いまだに日本の馬がかなり過剰人気になります。
JRAネット投票 | Bet365(英ブックメーカー) | |
クロノジェネシス | 4.8倍 | 12.0倍 |
ディープボンド | 12.8倍 | 34.0倍 |
上記は2021年・凱旋門賞の単勝オッズ比較ですが、JRAネット投票と英ブックメーカーのオッズを比べると、ちょっとエゲつないくらいの差があります。
こう言ってしまうとアレですが、よくわからないまま海外競馬の馬券を買っている日本人がウジャウジャいるって事ですね・・・。
ブックメーカーで日本の馬を買うのは賢いけど美味しくはない!!
「JRAで過剰人気になるなら、ブックメーカーで日本の馬を買えば美味しいんじゃね!?」
・・・こう思うのが当然ですし、たしかに正しいと思います。
でも、ブックメーカーで日本の馬を買うのは賢いけど、美味しくはない場合が多いんです。
JRAのネット投票で日本の馬が過剰人気になるのは、よくわからないまま海外競馬の馬券を買っている日本人がウジャウジャいるから・・・と言うのは先述した通りです。
一方、ブックメーカー方式では胴元がオッズを決定するので、そこまでおかしなオッズになる事がまずありえません。
胴元の利益が確定しているパリミュチュエル方式とは違い、ブックメーカー方式ではオッズの付け方をミスると胴元が普通にマイナスになってしまうので、ある程度正しいオッズに調整されていると考えるべきです。
彼ら(ブックメーカーの胴元)は、世界中のギャンブラーを相手に商売していますからね。
JRAで日本の馬を買うよりははるかに賢いですが、仕組みを考えれば、ブックメーカーで日本の馬を買うのが美味しい!!みたいな簡単な話ではない事がわかりますね。
JRAのネット投票で海外の馬を狙おう!!
- JRAのネット投票では日本の馬が過剰人気する
- ブックメーカーが提示するオッズはある程度正しい
・・・これらの点を踏まえると、海外競馬はJRAのネット投票で海外の馬を買うのが美味しい!!という結論になります。
日本の馬が過剰人気になる分、相対的に海外の馬のオッズが美味しくなりますからね。
しかし、残念ながら海外の馬ならどれを選んでも期待値があるみたいな、そんな簡単な話ではありません。
JRAネット投票 | Bet365(英ブックメーカー) | |
ハリケーンレーン | 4.5倍 | 3.5倍 |
タルナワ | 4.6倍 | 7.0倍 |
アダイヤー | 5.0倍 | 4.33倍 |
アレンカー | 41.8倍 | 17.0倍 |
上記は先ほどと同じく2021年凱旋門賞の単勝オッズですが、海外の馬でもハリケーンレーンやアダイヤーといった人気馬や、日本でも知名度のある馬は普通に人気になってしまいます。
タルナワに至っては、日本のオッズの方がブックメーカーより人気しちゃってますからね。
参考に載せたアレンカーのオッズを見るとわかりやすいですが、狙うべきなのは「海外のオッズでは上位人気・日本のオッズでは全く売れていない海外の馬」です。
要は、日本人に知られていない海外の有料馬を狙おう!!という話ですね。
ちなみに、このレースはドイツのトルカータータッソが勝利し大荒れ決着になりましたが、トルカータータッソの単勝オッズは日本で110.5倍、先ほど比較したBet365では67.0倍でした。
JRAが発売する「海外競馬」の馬券が実はかなり美味しい理由上記の記事では、海外競馬でJRAネット投票の海外馬が美味しい理由を、日本では全く売れていない海外の有力馬の馬券が美味しくなった例を交えて詳しく解説しています。
まとめ:海外競馬は勝てる!!まだまだ美味しい状況が続きそう。
日本で海外競馬の馬券発売が認められたのは、2015年4月に改正競馬法が可決されてからなので、実は割と最近だったりします。
ちなみに、実際にJRAのネット投票で海外競馬の馬券発売が開始されたのは、2016年の凱旋門賞からです。
・・・そんな海外競馬ですが、最近は国内でもかなりの売上があるにも関わらず、日本の馬が過剰人気になりまくる異常オッズが続いています。
オッズが歪んでいるという事は、美味しいオッズが転がっているという事です。
記事内でもお伝えした通り、海外競馬は「海外のオッズでは上位人気・日本のオッズでは全く売れていない海外の有力馬」をJRAのネット投票で買う買い方が最も簡単で、賢いです。
ある種のお祭り感もある海外競馬だからか、真剣に勝とうと取り組んでいる人はまだまだ少ないのかもしれません。
ちょっと調べればわかるレベルの海外ブックメーカーとのオッズ差が埋まらないのは、普通に考えておかしいですからね。
この美味しい状況はまだしばらく続きそうなので、海外競馬で勝ちたいなら今がチャンスかもしれませんよ。