競馬は馬券の種類ごとに「払戻率」というものが設定されていて、券種ごとに売上から払戻率分を引いた金額が配当に回ります。
・・・つまり、払戻率が高い券種の方が購入者側が有利になります。
そんな払戻率ですが、実は地方競馬と中央競馬では払戻率が違い、さらに地方競馬は競馬場ごとに払戻率に差があります。
払戻率の差を知っておけば無意味に不利な券種を買うことがなくなるので、ぜひ覚えておきましょう。
もくじ
地方競馬の払戻率
現在、地方競馬の競馬場ごとの払戻率は、
- 大井・川崎・船橋・浦和・金沢
- 盛岡・笠松・名古屋・高知・ばんえい競馬
- ホッカイドウ競馬
- 兵庫
- 佐賀
この5つで違いがあります。それぞれ見ていきましょう。
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大井・川崎・船橋・浦和・金沢の払戻率
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | 72.5% | 72.5% |
大井・川崎・船橋・浦和・金沢の5つの競馬場の払戻率は上記の通り。
地方競馬はこの5つの競馬場の払戻率を基本とし、ここから微妙に変わるという風に考えるとわかりやすいです。
盛岡・笠松・名古屋・高知・ばんえい競馬の払戻率
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | – | 72.5% | 72.5% |
盛岡・笠松・名古屋・高知の4つの競馬場と、北海道のばんえい競馬の払戻率は上記の通り。
払戻率は大井・川崎・船橋・浦和・金沢と同様ですが、これらの競馬場では「枠単」の発売がありません。
ホッカイドウ競馬の払戻率
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 75.0% | 75.0% | 80.0% | 75.0% | – | 70.0% | 70.0% |
ホッカイドウ競馬の払戻率は上記の通り。
ワイドの払戻率が80%と有利な反面、3連複・3連単の払戻率が70%と厳しい設定になっています。
兵庫競馬の払戻率
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 75.0% | 77.5% | 75.0% | 75.0% | – | 72.5% | 72.5% |
兵庫競馬の払戻率は上記の通り。
主要な地方競馬場とほぼ一緒ですが、馬連だけ77.5%と有利になっています。
佐賀競馬の払戻率
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | 75.0% | – | 75.0% | 72.5% |
佐賀競馬の払戻率は上記の通り。
こちらも主要な地方競馬場とほぼ一緒ですが、3連複だけ75%と有利になっています。
中央競馬(JRA)と地方競馬の払戻率を比較
最後に、中央競馬(JRA)の払戻率を見てみましょう。
単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 枠単 | 3連複 | 3連単 | |
払戻率 | 80.0% | 80.0% | 77.5% | 77.5% | 77.5% | 75.0% | – | 75.0% | 72.5% |
地方競馬の主要競馬場(大井・川崎・船橋・浦和・金沢・盛岡・笠松・名古屋・高知・ばんえい競馬)と比べると・・・
- 単勝,複勝 → 変わらない
- 枠連,馬連,ワイド,3連複 → 地方の方が0.25%払戻率が低い
- 馬単,3連単 → 変わらない
- 枠単 → 地方にしかない
払戻率にはこのような違いがあります。
まとめ:地方競馬は競馬場ごとに払戻率が違う!!
地方競馬は競馬場ごとに払戻率が異なりますが、大井・川崎・船橋・浦和・金沢・盛岡・笠松・名古屋・高知・ばんえい競馬の払戻率に違いはありません。※盛岡・笠松・名古屋・高知・ばんえい競馬は枠単の発売なし。
ホッカイドウ競馬・兵庫競馬・佐賀競馬だけ微妙に払戻率が違うので、頭の片隅に入れておきましょう。
主要な地方競馬場と中央競馬(JRA)を比較すると、全体的に地方の方が払戻率が低いものの、馬連と馬単、3連複と3連単が一緒になっていて、単系馬券の不利がなくなっている点にも注目です。