競馬の3連単マルチは、軸に指定した馬と相手に指定した馬の着順が入れ替わっても3連単的中となる買い方です。
なんとなく、通な人が好みそうなイメージがありますが、3連単マルチという買い方はいらない!!・・・と、私は思っています。
その理由は、3連単マルチより3連複軸ながしで買った方が基本的にお得だからです。
記事内で詳しくお伝えしていきます。
もくじ
3連単マルチは3連複軸ながしをばらした買い方
3連単マルチは軸1頭を指定する「3連単軸1頭マルチ」と軸2頭を指定する「3連単軸2頭マルチ」がありますが、
- 3連単軸1頭マルチは3連複軸1頭ながしをばらした買い方
- 3連単軸2頭マルチは3連複軸2頭ながしをばらした買い方
それぞれこうなり、的中パターンが全く同じになります。
的中パターンは同じですが、3頭の組み合わせは全部で6通りあるので、3連単マルチの点数は3連複軸ながしの6倍になります。
相手 | 2頭 | 3頭 | 4頭 | 5頭 | 6頭 | 7頭 | 8頭 | 9頭 | 10頭 |
3連複軸1頭ながし | 1点 | 3点 | 6点 | 10点 | 15点 | 21点 | 28点 | 36点 | 45点 |
3連単軸1頭マルチ | 6点 | 18点 | 36点 | 60点 | 90点 | 126点 | 168点 | 216点 | 270点 |
相手 | 2頭 | 3頭 | 4頭 | 5頭 | 6頭 | 7頭 | 8頭 | 9頭 | 10頭 |
3連複軸2頭ながし | 2点 | 3点 | 4点 | 5点 | 6点 | 7点 | 8点 | 9点 | 10点 |
3連単軸2頭マルチ | 12点 | 18点 | 24点 | 30点 | 36点 | 42点 | 48点 | 54点 | 60点 |
・・・つまり、3連単マルチは3連複軸ながしの6倍以上の配当が付かないと旨味が一切ない買い方といえます。
3連単マルチは3連複軸ながしより払戻率が不利!!
馬券には券種ごとに「払戻率」というものが定められています。
「馬券が購入された金額 × 払戻率」が配当の原資となるので、払戻率が高いほど購入者側が有利になるしくみです。
中央競馬(JRA)の場合、3連単の払戻率は72.50%、3連複は75.00%となっています。
的中パターンが全く同じなので、3連単マルチは3連複軸ながしより2.5%分不利な買い方と言えます。
そもそも、3連単は着順を指定する事で、的中時の配当を高められることがメリットです。
マルチにしてしまうと3連複軸ながしで買うのと同じ事になってしまうので、そのメリットを活かせなくなってしまいます。
ちなみに、レース前のオッズには払戻率を含めた配当が表示されているので、3連単マルチの配当が3連複軸ながしの6倍以上つきそうであれば、もちろんマルチの方がお得です。
締め切り直前までオッズを見れる場合は比較するのもアリですが、多くの場合、3連複軸ながしで買った方が配当がつくので、基本的には3連複軸ながしで買うようにしましょう。
まとめ:3連単マルチはいらない!!
競馬の3連単マルチは、的中パターンが3連複軸ながしと同じで、点数が6倍になるので配当も6倍以上つかないと一切旨味がありません。
・・・実は、昔は3連単と3連複の払戻率に差がなかったので、3連複軸ながしより3連単マルチの方がお得。なんて事もよくあったようです。
しかし、現在の3連単は3連複に比べて払戻率が2.5%不利なので、基本的に3連複軸ながしで買った方がお得になります。
「3連単マルチ」ってなんだか響きがカッコいい(?)ですが、あまり賢い買い方ではないので注意しなければいけません。