競馬の3連単には様々な買い方がありますが、イマイチ分かりづらいのが「マルチ」という買い方です。
なんとなくボックスと混同してしまいがちなマルチですが、3連単マルチと3連単ボックスは全然違う買い方です。
予想によってはボックスよりマルチの方がいい場合や、その逆もあるので、両者の違いはしっかり頭に入れておきましょう。
もくじ
3連単マルチとボックスの違い
3連単ボックスは、「選んだ馬で作れるすべての組み合わせを買う買い方」です。
一方、3連単マルチは「選んだ馬の中で軸馬を決め、軸馬が入るパターンのみ買う買い方」です。
ボックスはすべての組み合わせを買うので、選んだ馬の中に優劣をつけられませんが、マルチなら自信のある馬を軸にすることで、選んだ馬の中に優劣をつけることができます。
マルチの軸馬は1頭or2頭指定できます。
軸1頭の場合はその1頭が入るパターンの3連単のみ、軸2頭の場合は2頭同時に入るパターンの3連単のみを買うことになります。
・・・つまり、マルチはボックス買いに比べて3連単の点数を絞ることができるんです。
3連単マルチとボックスの点数を比較!!
3連単マルチは軸馬が入るパターンのみを買うので、ボックス買いより点数が少なくなります。
参考までに、5頭を選ぶ3連単で点数を比較してみましょう。
1着…◎〇△△△
2着…◎〇△△△
3着…◎〇△△△
まずは5頭ボックス、点数は60点です。
5頭で作れる3連単の組み合わせは全部で60点あるので、点数も60点になります。
1着…◎
2着…〇△△△
3着…〇△△△
1着…〇△△△
2着…◎
3着…〇△△△
1着…〇△△△
2着…〇△△△
3着…◎
続いて、5頭の内1頭(◎)を軸にした軸1頭マルチだと、点数は36点になります。
軸1頭マルチは「〇-△-△」のように軸馬が入らないパターンをはぶく買い方なので、ボックス買いと比べると結構点数を減らせます。
1着…◎〇
2着…◎〇
3着…△△△
1着…◎〇
2着…△△△
3着…◎〇
1着…△△△
2着…◎〇
3着…◎〇
最後に、5頭の内2頭(◎・〇)を軸にした軸2頭マルチにすると、点数は18点になります。
軸2頭マルチは◎と〇が同時に3着以内に入るパターンのみを買うので、軸1頭マルチと比べても大きく点数を減らせますね。
3連単マルチと3連複軸ながしはどっちがお得?
3連単マルチという買い方は、3連複軸ながしを買うのと同じ意味合いになります。
同じ意味合いの馬券なら、より配当が高い方を買いたいですよね。
・・・実は、3連単マルチよりも、基本的には3連複軸ながしを買った方がお得になります。
その理由について、詳しくは以下の記事で解説しています。
まとめ:3連単マルチとボックスは全然違う!!
- 3連単ボックス…選んだ馬で作れるすべての組み合わせを買う
- 3連単マルチ…選んだ馬の中で軸馬を決め、軸馬が入るパターンのみ買う
なんとなく混同してしまいがちな3連単マルチとボックスですが、実は全然違う買い方です。
選んだ馬の中に自信のある馬がいれば、その馬を軸にしたマルチにすることで点数を絞ることができるので、ぜひ覚えておきましょう。